ブログをご覧いただきありがとうございます。マリオットホテルの基礎知識を分かりやすくご紹介するシリーズです。今回は「ポイント宿泊」についてです。
- ポイントは宿泊に使うのが基本
- ポイント宿泊をお得に使うには?
- 5連泊予約特典を活用すればさらにお得
- ポイントセーバーで最大33%OFF
- キャッシュ+ポイントで現金との併用も可能
- ポイントアドバンスを使えば、貯まる前でも予約可能
- 裏技:SPGアメックスの無料宿泊特典の仮押さえ
ポイントは宿泊に使うのが基本
マリオットホテルの利用やSPGアメックスでの決済で貯まったポイントは、航空会社のマイルへも交換できますが、やはり、マリオットホテルでの宿泊に利用するのが一番お得です。
ポイント宿泊を利用した場合でもアップグレードをはじめとするエリート特典の対象になりますし、宿泊実績もカウントされます。また、ポイント宿泊は、通常は前日まで予約の変更・キャンセルが可能なので、急な予定の変更にもフレキシブルに対応できるのが魅力です。
ご存知の通り、ホテルの宿泊代金は空室率に連動して大きく変動しますので、一般に平日よりも土日、夏休みや冬休み期間等の繁忙期に高くなります。
ポイント宿泊の場合も繁忙期をある程度反映される仕組みがとられていますが、現状はカテゴリー毎に、オフピーク、スタンダード、ピークの3段階だけで、実際の宿泊代金ほどの変動幅はありません。またポイント宿泊には除外日がなく、スタンダードルームに空室がある限りは利用できる仕組みなので、現状は繁忙期の利用であるほど、高い価値でポイントを利用することができています。
なお、2022年3月からは、カテゴリー制度が廃止され、ポイント宿泊の場合の必要ポイント数が、宿泊代金に連動すると言う仕組みに変わることが発表されています。急に大きくは変わらないと言われていますが、ポイント宿泊のお得度に影響を及ぼす可能性があり、実際に導入されてからの状況を確認し、本記事の内容も変更する予定です。
ポイント宿泊をお得に使うには?
マリオットホテルのポイントは、できれば1ポイント=1円以上の価値で使える場面で利用したいところです。例えば、代金を支払って宿泊すれば、宿泊代金が5万円の日に5万ポイントの利用で宿泊できるのであれば、1ポイント=1円の価値で利用できるということになります。
但し、上記の比較においては、現金で支払う場合のポイント還元を考慮に入れていません。これはどういうことかと言うと、ポイント宿泊では、宿泊代金へのポイント還元は無い一方、もし代金を現金やカードで支払っていれば、その分のベースポイント+エリートステータスに応じたボーナスポイントが貯まるため、そのポイント分も比較対象に入れる考え方もあるということです。
上記のような話は、ポイント還元があるあらゆるサービス(家電量販店や楽天等)にも言える話ですが、例えば宿泊代金に8割掛け(代金を支払うとざっくり20%ポイント還元があるとして)した金額と必要ポイント数が等しい場合にはじめて、1ポイント=1円の価値になっていると言えるということです(宿泊代金が5万円の日の場合、5万円×8割掛け=4万ポイントで宿泊できるなら、1ポイント=1円の価値)。
若干、ややこしい話をしましたが、マリオットホテルのポイントに関しては、単純に額面同士で比べても、宿泊代金=必要ポイント数であれば、十分お得に使えている状況だと思いますので、我が家でも宿泊代金の額面がポイント数を超えている時(単純に1ポイント=1円)が、ポイント宿泊を利用するタイミングという運用にしています。
現状、カテゴリーの高い高級ホテルほど、宿泊代金に比べて少ないポイント数で宿泊できる傾向にあり(ポイント単価が1.5円や2円になることも)、そのお得さも後押しして、宿泊代金を払うには手が届かないようなクラスのホテルでも、ポイント宿泊なら心理的なハードルが下がる感覚になるかと思います。本当の意味でのお得さは別として、我が家ではこれもポイント宿泊の一つのメリットだと思ったりしています。
5連泊予約特典を活用すればさらにお得
ポイントを使って5連泊する場合、なんと4泊分のポイントで宿泊できてしまいます。
例えばカテゴリー4のホテルの必要ポイント(スタンダード)は、2万5千ポイント/泊ですが、このホテルに5泊する場合でも、4泊分のポイントで済むため、2万5千ポイント×4=10万ポイントで済むと言うことです。
この特典は非常にありがたいもので、我が家でも夏休み等のまとまった休みが取れるタイミングで活用しています。
ポイントセーバーで最大33%OFF
ポイントセーバーは、特定の期間に最大33%少ないポイントで宿泊可能な仕組みです。閑散期のキャンペーンとして設定されることが多いです。
例えば、カテゴリー6のスタンダードは、ポイントのみだと5万ポイントですが、ポイントセーバーが設定されている期間だと、4万5千ポイントで宿泊可能です。オフピークとの違いが分かり難いですが、オフピーク(4万ポイント)よりは高いので、オフピーク程ではないものの、キャンペーン的に少ないポイントで宿泊できると考えれば良いですね。
キャッシュ+ポイントで現金との併用も可能
ポイント宿泊に必要なポイント数が不足している場合、現金(もちろんカード払いも可)と組み合わせることで、不足分を補うこともできます。
例えば、カテゴリー6のスタンダードは、ポイントのみだと5万ポイントですが、例えば、190 米ドル + 2万5千ポイントでも利用することができます。
この場合、190米ドルで2万5千ポイントを購入すると言う意味に近いので、ポイント単価は1ポイント=0.76円(1米ドル=100円)と、結構お得に利用できます。
但し、為替相場次第では、同じく例えば1ポイント=0.91円(1米ドル=120円)となり、円安になるほど、お得度は薄れます。
なお、ポイントと現金の割合は自由に変更できますので、手持ちのポイント次第で組み合わせを考えてみると良いでしょう。
ここからはさらに追加情報ですが、ピーク設定の際はキャッシュ+ポイントがよりお得だったりします。例えばカテゴリー6のピークは6万ポイントですが、190 米ドル +3万ポイントでも利用できる為、190米ドルで3万ポイントを購入すると言う意味になります。この場合のポイント単価は、1ポイント=0.63円(1米ドル=100円)というように、スタンダード時期と比べても低いポイント単価で購入(キャッシュ代用)が可能です。
ポイントアドバンスを使えば、貯まる前でも予約可能
ポイントアドバンスは、必要なポイント数をまだ持っていないと言う場合でも、先にポイントを使った予約を受付してくれる仕組みです。オフピークのキャンペーン等で早めに予約を固めたい場合には有利に使うことができます。
但し、「宿泊日から14日前」、「宿泊予約から60日以内」のどちらか早い時点で必要なポイントを保有していることが条件となりますので、注意してください。マリオットでは最大1年先までの予約ができますが、予約から60日以内に必要ポイントを獲得しなければ、自動的にキャンセルになってしまします。
裏技:SPGアメックスの無料宿泊特典の仮押さえ
SPGアメックスの更新で獲得できる無料宿泊特典では、5万ポイントまでの日に利用できますが、宿泊特典を獲得する前の段階で、予約を仮押さえしておくこともできます。
繁忙日の日程では、ポイント宿泊の枠がなくなる可能性もあるため、この方法が有効な場合もあります。
予め5万ポイントを保有していることが前提になりますが、先にその5万ポイントで予約をしておいて、後から無料宿泊特典が付与されてから、その特典と入れ替えることも可能になっています。
但し、5万ポイントと無料宿泊特典の入れ替えは、「変更」扱いとなるため、入れ替え時点での宿泊日の必要ポイントが適用されます。つまり、5万ポイントで予約していても、無料宿泊特典と入れ替えをする時に、宿泊の必要ポイントが6万ポイントになっていれば、入れ替えはできないと言うことです。